東京沖縄県人会 第9代会長
仲松健雄
「沖縄愛に燃えて」
東京沖縄県人会は、昭和31(1956)年9月9日浅草公会堂で結成され、創立64周年を迎えます。当時の沖縄は、「プライス勧告」に反対する「島ぐるみ闘争」の最中で、東京にいるウチナーンチュもふるさとのために貢献しようという趣旨で発足しました。初代会長に神山政良氏が就任され、第8代会長 渡久山長輝氏(現名誉会長)まで、歴代会長ならびに諸先輩方の並々ならぬご努力と沖縄愛により、輝かしい功績を残されました。諸先輩方が築き上げた64年の歴史の重みと功績をかみしめながら、「ふるさと貢献」と「沖縄愛」の精神を継承して参ります。
沖縄県には、全国が注目する「辺野古新基地建設問題」をはじめ「子どもの貧困問題」や「学力問題」、昨年焼失した「首里城再建復元」などの課題が山積しています。東京沖縄県人会は、沖縄関係諸団体と連携を図りながら問題意識を共有して、会員や関係者の皆様方のご理解をいただきこれらの課題解決に向けて努力して参ります。
令和元年度 活動方針で特に力点を置きたいことは、「組織の拡大強化と財政基盤の確立」です。当会が、未来永劫安定的に発展するためには、財政が安定していなければなりません。重点項目であります「会員増強アクションプラン500」を推進して会員数500名を実現することにより、財政の安定化を目指したいと思います。
また、東京オリンピック・パラリンピック記念事業の一環として、「東京2020オリンピック・パラリンピック記念沖縄芸能フェスティバル」を開催します。第1部は「琉球舞踊」・第2部は「人間国宝」・第3部は「現代版組踊・沖縄ポップス」です。本フェスティバルを展開することにより、東京沖縄県人会の知名度を高め、琉球芸能の新たなファンづくりを目指して会員拡大にも繋げていきます。
会員相互の交流と親睦をはかり、平和で豊かな郷土づくりに寄与する当会の目的を推進しながら、スローガンで定めた三つの“わ”「会員の明るい輪、楽しい和、交流の環」を心がけて、ふるさと貢献のために皆様と共に行動して活気に満ちた東京沖縄県人会づくりに邁進します!
新年のご挨拶 万人が迎える希望の年に!
東京沖縄県人会
会長 仲松健雄
新年あけましておめでとうございます
皆様におかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
平素は当会の事業運営に役員をはじめ会員ならびに関係者の皆様方に、ご支援ご協力を賜りまして御礼を申し上げます。
昨年は当会の収益事業であります「沖縄芸能フェスティバル」が中止となり財政難に陥りましたが、役員ならびに会員の皆様方の寄付金により事業活動を継続することができました。ご協力いただきました方々のご厚志に心より感謝いたします。
昨年は人類の歴史に残る一年になりました。新型コロナウィルス感染症が世界中に蔓延して、海外各都市のロックダウンや国内の緊急事態宣言発令による外出自粛、国内外の移動制限等が、経済・くらし・文化・医療・教育などあらゆる分野に大きな影響を与え、私たちの日常生活が一変しました。沖縄関係団体のイベントや総会等も全て中止となり、会員の皆様はじめ各団体の方々との交流も叶わず寂しい一年でした。
沖縄では、基幹産業である観光業がインバウンドをはじめとした観光客の激減により宿泊・飲食、卸売・小売業など、ほぼあらゆる業種に甚大な影響を及ぼしました。
沖縄県は経済対策基本方針として、経済的損失を最小化し、落ち込んだ経済から回復へ転ずるために、「安全・安心の島沖縄」、「経済の礎を築く取り組み」等を打ちだしています。沖縄県の一日も早い経済再生を祈ります。
人類は過去にも感染症と戦ってきた歴史があります。百年ほど前に世界中で猛威を振るった「スペイン風邪」は、日本だけでも三十九万人が亡くなったとされています。私たちが地球上の生き物である以上、感染症との戦いは今後も続いていくのだと思います。 大きな犠牲を伴いながらも人類はそのつど立ち上がり、克服してきたのです。 きっと今回の新型コロナウィルス感染症も克服できると信じています。
今年はお互いに励まし合い、助け合い、支え合い、ウチナー魂「ゆいまーる」精神を持ちつつ、希望と幸せにあふれる年にしましょう!
今年も当会の原点である「ふるさと貢献」と「沖縄愛」に燃えて、ふるさと沖縄のために皆様と共に考え行動する年にしたいと思います。
皆様方にとりまして、良い年でありますようにお祈り申し上げます。
「平成から新時代令和へ」
東京沖縄県人会
会長 仲松健雄
新元号「令和」が5月1日から施行され新時代が幕開けしました。
平成元年がスタートした1989年1月、当時私はサラリーマンで日々の仕事に追われ、沖縄の事や県人会とも無縁の存在でしたが、平成12年に独立起業して沖縄出身者や沖縄関係団体の皆様方と繋がりを持つようになり、沖縄に対する郷愁の念とふるさと貢献の思いが強くなりました。皆様方におかれましても、平成の30年4カ月は充実した人生を過ごされたことと思います。
沖縄経済は観光業界や建設業界を中心に景気が拡大しています。平成元年、沖縄県への入域観光客数は267万人でしたが、平成30年度は999万9千人となりました。
また、沖縄県の人口増加率は、東京都に次いで全国第2位、公示地価の全用途上昇率は全国1位と3年連続で全国最高を記録して、沖縄県は平成30年間で経済成長と共に進化を遂げています。
30年前と比較すると隔世の感を覚えます。しかしながら、基地問題をはじめ県民所得や子どもの貧困問題・学力問題などの課題も残されています。
このような課題に対して沖縄関係諸団体との連携を図りながら問題意識を共有して、会員や関係者の皆様方のご理解をいただきながら、これらの課題解決にも協力して参ります。
清らかで美しいの意味を持つ「令」とおだやかで角が立たない、なごやかさを意味する「和」の組み合わせは、東京沖縄県人会のスローガン「3つのわ ~会員の明るい輪、楽しい和、交流の環」に相通じるものがあります。会員相互の親睦と交流を図りながら「和をもって貴しとなす」の精神で東京沖縄県人会の運営に務めて参ります。
新しい時代を迎え、気持ちを新たに、夢の実現に向けて会員の皆様と共に歩んで行きたいと思います。私は「ひとりでみる夢はただの夢、みんなで見る夢は必ず実現する」という信念を持っています。
会員相互の交流と親睦をはかり、平和で豊かな郷土づくりに寄与する当会の目的を推進しながら、ふるさと貢献のために共に行動しましょう!そして、東京沖縄県人会の夢の実現に向けて邁進しましょう!